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「ユバール族」キーファ離脱と恐怖の儀式【ドラクエ7 PS版 プレイ日記#8】

PS版ドラクエ7のユバール編プレイ日記。王子キーファがライラに惚れて永久離脱!「種泥棒」と批判された手紙の内容や、当時のプレイヤーにトラウマを与えた「恐怖のムービー」の衝撃を詳細に振り返り考察します。

アイテムリストや攻略ポイントなど、攻略情報つきのプレイ日記です!

PS版『ドラゴンクエストVII』プレイ日記、ストーリーはもちろんあのムービーもあって、永遠のトラウマともいえるユバール族との出会いです。

「ひとは、誰かになれる」という『ドラクエVII』のキャッチコピーがあります。
キーファは「グランエスタード王にさせられる」のではなく、「ユバール族の守り手になれた」わけです。

今回はボスが登場しない地方ということもあって、プレイ日記というよりは考察中心の内容になってしまいました。

目次

ユバール族の休息地

ユバール族の休息地の食糧問題

旅の仲間との別れという物語の大きな転換点となる大陸です。

放浪の民であるユバール族の野営地が見えてきます。
休息地は山間部の開けた場所にあり、中央にはかがり火が焚かれています。
ユバール族の族長のテントに入るためには、寝ている子供やテントを覗いている人以外の、全員(全7人)に話しかける必要がありました。

クルエイチ

世界を包む闇は、食料確保に影響があるようです。

ユバール族休息地のアイテムは期間限定。
テントを畳んで移動するため、施設ごと無くなり後から取りに来れない。

施設場所期間限定アイテム備考
北東のテントつづら皮のぼうし
南のテントつづらふしぎな石版青取り忘れても最後に渡される
北西のテントつづらちいさなメダル
20G
族長のテントつづら5G
まもりのたね
外観ツボ13G
南東の女性から受け取るグレイプのグラス踊りが始まった後
ユバール族の休息地(過去)のアイテムリスト

踊り子ライラとキーファ王子の恋

この地方で最重要なのは、なんと言ってもジャンとライラとキーファの関係でしょう。
野営地についてから、キーファの不可解な行動やジャンとライラの関係性を見ることになりました…

神の復活を目指すユバール族

ユバール族は、過去と現代の両方で登場する、「神さま」を復活させるという使命を背負い各地を旅し続けている放浪の民族

ユバール族は、過去と現代の両方で登場する、「神さま」を復活させるという使命を背負い各地を旅し続けている放浪の民族です。
彼らは「ビバ・グレイプ」という飲み物を愛飲しており、移動の際には野営拠点を構えます。
一族の儀式は、清き衣をまとった踊り子の舞と、大地のトゥーラという楽器の音色によって神を復活させるというものです。

クルエイチ

ネタバレですが、神様の復活にユバール族の儀式は無関係で、後に偽神騒動でむしろ悪者扱いされる始末…

地の精霊のアザを持つ踊り手ライラ

生まれながらにして神を復活させる使命を背負わされていたライラ

今回のユバール編の鍵となるのが、二代目の踊り手であるライラ(17歳)です。
ボブくらいの髪の長さで、キーファが一目惚れするほどの美人だと描写されています。
彼女の胸には、大地の精霊の加護を受けた証であるアザがあり、生まれながらにして神を復活させる使命を背負わされていました。

クルエイチ

キーファの一目惚れが壮大な”フリ”

ライラは、自身の使命を受け入れている一方で、運命に迷いを感じる年頃の女性でした。
彼女は、大地のトゥーラの弾き手であるジャンと婚約関係です。
…が、彼女自身がジャンを心から愛していたかは微妙で、さまざまな会話を見るに、結婚することすらも自身の使命だと割り切っていた可能性が…

キーファの奔放で不可解な行動

キーファは、ライラに一目惚れした直後から、自身の立場を忘れたかのような行動に出ます。
主人公に対し、「ビバ・グレイプ」をもらってくるように指示します。
そして、グラスを受け取ったキーファは、最終的に主人公と一緒にライラのテントへと入っていきます。

ライラが「私も自分の運命がイヤで、逃げ出したことがある」と打ち明ける

テントの中で、キーファは「グランエスタード城ではこんなに美味しい飲み物はなかった」とビバ・グレイプを褒め、自分が「王になるのがイヤで遊び歩いている王子」であることをライラに示唆。
ライラが「私も自分の運命がイヤで、逃げ出したことがある」と打ち明けると、二人は意気投合しました。

その後ライラの婚約者・ジャンがテントに現れ、「俺の婚約者に取り入ってどうするつもりだ!」と激怒。
主人公がどうにか場を収めましたが、キーファの行動は、彼が王子の地位から逃げ出したいという思いをライラに重ね、彼女に強く惹かれていたからなのでしょう。

「まんまるボタン」と「ちいさなメダル」の両立

「まんまるボタン」と「ちいさなメダル」の両立

ここでキーファが離脱する前に、キーファにまんまるボタンを持たせておきます。
キーファがパーティから抜けたら、まずは現代エンゴウに戻ってみましょう!
まんまるボタンとちいさなメダルを交換してくれる子供がいますが、なぜかボタン無しでメダルをくれます。

アイテムコンプリート

「まんまるボタン」と「ちいさなメダル」の両立が可能。

  • 現代エンゴウで「まんまるボタン」を拾っておき、子供に渡さない。
  • キーファに「まんまるボタン」を渡し、ユバール族休息地での離脱を待つ。
  • キーファ離脱後に現代エンゴウで子供に話しかける。

トラウマ必至? PS版「恐怖のムービー」と儀式の結末

ゲーム発売当時、3DCGムービーはプレイステーションのお家芸でした。
他のゲーム機は2Dだった中、3D表示できることがプレステ最大の利点だったわけですが…

湖の洞くつを抜けて神の祭壇へ向かう

キーファはダーツとライラの護衛役を買って出て休息地に残る

真夜中、ユバール族の休息地が魔物に襲撃される事件が起こり、ライラの父である戦士ダーツが毒を受けて負傷しました。
ダーツが安静を要するため、キーファはダーツとライラの護衛役を買って出て休息地に残ることを決意します。

教会で猫に話しかけると体力が回復

キーファとライラ、ダーツを置いていき、一行は山脈を越えて湖を目指します。
途中の教会で猫に話しかけると体力が回復します。
道中のモンスターがやや強めですが、MPを気にせず全力で戦いましょう!

施設場所期間限定アイテム備考
外観南西・ツボすばやさのたね
山脈の出口(過去)のアイテムリスト
祭壇の中から神の復活に必要な神器「大地のトゥーラ」と「清き衣」を発見

主人公一行は、ジャンと共に湖の洞くつを抜け、神の祭壇へ向かいます。
洞窟を抜けて湖の水を引かせると、祭壇の中から神の復活に必要な神器「大地のトゥーラ」と「清き衣」を発見します。

場所期間限定アイテム備考
B1F・宝箱どくがのナイフ南東
ちいさなメダル南東
B2F・宝箱毛皮のマント南の部屋北東
すばやさのたね西
B3F・宝箱5G北西
15G東中
20G東中
まほうのせいすい西中
やくそう南西
3G南西
かしこさのたね南西
ふしぎなきのみ南西
B4F・宝箱いのりのゆびわ
B5F・宝箱ふしぎな石版黄
1F・宝箱ちいさなメダル
まもりのたね
15G
湖の洞くつのアイテムリスト

そこに遅れてキーファとライラが合流。
キーファはライラが足をくじいたため、背負って運んだとジャンに説明しますが、ジャンは護衛役のキーファに怒りをぶつけます。

【神復活の儀式】ジャンとライラの舞

族長は、まだ神復活の時ではないと判断しますが、ジャンはそれを聞かず、儀式の強行を宣言します。
清き衣をまとったライラが舞い、ジャンが大地のトゥーラを奏でる中、儀式は開始されます。

ここで流れるのが、PS版プレイヤーの多くに強烈な印象を与えたフル3D CGムービー(笑)です。
この映像は、彫りが深く血色の悪い顔をしたジャンとライラが、瞬き一つせず踊る姿が非常に不気味であることから、「恐怖のムービー」や「死の踊り」として語り継がれています。

【神復活の儀式】ジャンとライラの舞
クルエイチ

キーファはこのムービーの女に一目惚れしたのか…

結果、儀式は失敗に終わり、神は復活しませんでした。

王子の地位と仲間を捨てる決意

神様復活の儀式が失敗することで、いよいよ本題の人間関係のモヤモヤが発生します。
そう、ジャンが出ていき、王子の地位と主人公たち仲間を捨ててでもライラに寄り添うというキーファの愚行です。

儀式失敗の真相

ジャンは自らの胸に刻まれた大地の精霊のアザを皆に見せる

儀式の失敗後、ジャンは自らの胸に刻まれた大地の精霊のアザを皆に見せ、その真相を告白します。
ユバール族には「アザを持つ者同士が結婚すると、互いの血が反発し、力が失われる」という掟がありました。
ジャンはライラを心から愛していたため、このアザを数年前から隠し、儀式成功後に掟から解放されて結婚することを望んでいたのです。

しかし儀式は失敗。
ジャンは掟に従い、そしてライラへの想いを断ち切り、自らの意思で一族を離れることを決意し、旅立っていきました。

キーファの自己探求・守り手という使命

キーファは主人公に自身の胸の内を語ります

夜、キーファは主人公に自身の胸の内を語ります。
彼は、古代文字を読めたりアザを持っていたりする主人公を羨ましく思っており、自分はただ王子として生まれただけのちっぽけな存在だと感じていました。
彼の冒険の始まりは、王になる運命から逃げ出すための「現実逃避」のようなものでした。

しかし、運命に縛られたライラと出会い、キーファは「自分が自発的に守りたいと思えるもの」を見つけます。
これは、生まれたときに半強制的に与えられた「エスタード島の王として住民を守る」という使命とは違います。

キーファは王子の地位や、主人公たちとの絆を捨ててでも、自らが見つけた使命であるユバール族の守り手として、過去の世界に残ることを選んだ

翌朝、キーファはダーツと決闘を行い、実力を認められて族長からユバール族の新たな守り手に任命されます。
キーファは王子の地位や、主人公たちとの絆を捨ててでも、自らが見つけた使命であるユバール族の守り手として、過去の世界に残ることを選んだのです。

クルエイチ

その使命は、キーファがライラに寄り添うために作った、半ば言い訳みたいなものですがね…

主人公に託された別れの手紙

キーファは主人公たちに直接別れを告げず、ユバールの休息地を出た旅の扉の前に、彼が使っていた装備品や道具一式と、一通の簡素な手紙を残します。

キーファからの手紙の内容は、「アルス、そしてみんな。勝手なことをするオレを許してくれ。アルスに買ってもらった装備品は返しておく。元気でな。キーファ」という事務的なもの

手紙の内容は、「アルス、そしてみんな。勝手なことをするオレを許してくれ。アルスに買ってもらった装備品は返しておく。元気でな。キーファ」という事務的なものでした。
さらに主人公たちを見送る際には、ライラに惚れたことは親父に内緒にしてほしい、と主人公に図々しく頼んでいます。

この離脱の最大の痛手は、攻撃の主軸がいなくなることです。
…が他に、キーファに注ぎ込んだ「たね・きのみ」系アイテムの強化分が全て無駄になることも挙げられます。
当時、キーファは多くのプレイヤーから「種泥棒」という不名誉な俗称で揶揄されることになりました。

クルエイチ

離脱が知れ渡ったリメイク版では、さすがにキーファに種を使う人はいないようです…

現代エスタード島への帰還と悲嘆

さて、なぜ主人公たちがこんなことをしなければならないのか…
エスタード城の皆様に、キーファ離脱を報告しに行かなければなりません…

バーンズ王とリーサ姫への報告

バーンズ王とリーサ姫へキーファ離脱の報告

現代のエスタード島へ帰還した主人公は、キーファの父であるバーンズ王に事の顛末を報告する重責を負います。
バーンズ王は「なにが……何が、『自分の進む道を見つけた』だ!」「あのバカが……!!」と激しく狼狽し、酷くふさぎ込んでしまいます。
王は、主人公に、息子が帰ってきたら渡そうと思っていたふしぎな石版を渡し、しばらく一人にしてくれと主人公に告げます。

大臣も嘆き、マリベルでさえ「こんな空気……耐えられない!」と訴えるほど、城内は重い悲しみに包まれました。

幼い妹のリーサ姫は、キーファがいない主人公たちを見て「お兄さまは、お父さまとお話でもなさってるんでしょ?」と無邪気に出迎えますが、事実を知らされると「もう…会えないってことじゃ、ないよね?」と現実を受け入れられない様子を見せます。

ユバール族の休息地跡

現代では、ユバール族の跡には何もありません。
その代わりに、近くに化石の発掘現場が登場しました。

化石の発掘現場

化石の発掘現場では井戸の底でふしぎな石板青が手に入りますが、この時点では他に意味がありません。
この後に重要な役割を果たすことになります!

施設場所期間限定アイテム備考
テントタル17G
井戸タンスちいさなメダル
タンスふしぎな石版青
化石の発掘現場のアイテムリスト

キーファの行動はワガママか、成長か?

キーファの行動については、プレイヤー間で意見が分かれます。

ワガママ説
  • 王子の地位や、帰りを待つ家族、そして自分で始めた冒険を、旅先で出会った女性のために中途半端に全て投げ出した。
  • 家族への報告という最も難しい責任を主人公に丸投げし、手紙も簡素で無責任だった。
  • 冒険に出た当初の動機は、王になるという運命からの「現実逃避」に過ぎなかった。
成長説
  • 「与えられた運命」である王子の道ではなく、「自ら見つけた使命」であるユバール族の守り手という、より困難で不確実な道を選んだ。
  • 生まれた時から決定づけられた運命を自らの手で変えるという決断は、並大抵の勇気ではできない。
  • 彼の離脱は、逃避ではなく、自分の力で見つけた目的のために生きるという前向きな精神的成長の表れ。
クルエイチ

実は主人公のアルスは、魔王と戦うという与えられた運命に従っているだけなんですよね…
運命に抗って自分の道を進むという点では、キーファは凄いと言えます。

堀井雄二氏の裏話と「離脱前倒し説」

キーファの離脱イベントは、物語に「切なさ」を出すために早くから決定されていました。
しかし、堀井雄二氏のインタビューによると、本来はもっと後で離脱する予定だったものを、プレイヤーが彼を育てる労力やショックへの配慮から前倒しした、という裏話があります。

この「離脱前倒し」の推測を裏付ける材料もゲーム内に残されています。
キーファ専用の武器である「おおばさみ」や「おおかなづち」などが、キーファが離脱した遥か後(おおばさみは5つ先の石版世界、ハーメリア地方)で売られている点があります。
これは、本来その時期までキーファがパーティにいる予定だった名残ではないかと推測されています。

クルエイチ

キーファ専用と言いつつ、アイラも装備は可能です。
ただ、アイラ加入は凄く後で、しかも加入時にもっと強い装備がデフォルトで手に入るので「おおばさみ」や「おおかなづち」を使う機会は実質無い…

離脱イベントを前倒しした結果、店売り武器の調整を忘れてしまった?

この配慮にもかかわらず、キーファは序盤の戦力低下と「種泥棒」問題によって当時のプレイヤーの反感を大いに買ってしまい、「主要メンバーの永久離脱」というこの手の展開は、後のDQシリーズでは見られなくなりました。

まとめ

キーファの離脱は、「ひとは、誰かになれる」という『ドラクエVII』のキャッチコピー・テーマを最も早く、最も激しく突きつけてくるイベントです。
彼の行動は、親友としては裏切りかもしれませんが、一人の人間としては、定められたレールから降りて自らの使命を見つける「孤高の決断」だったと言えるでしょう。

キーファは「グランエスタード王にさせられる」のではなく、「ユバール族の守り手になれた」わけです

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PS版ドラクエ7のユバール編プレイ日記。王子キーファがライラに惚れて永久離脱!「種泥棒」と批判された手紙の内容や、当時のプレイヤーにトラウマを与えた「恐怖のムービー」の衝撃を詳細に振り返り考察します。

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