PS版『ドラゴンクエストVII』プレイ日記、今回は、ダーマ神殿の騒動を終えて次に訪れた「砂漠地方」の冒険記です。
長丁場となるこの地方は、熱血漢の若者ハディートと、彼の父である族長ザラシュトロという二人のキャラクターがカギです。
魔王像のボス・セトが強すぎて絶望したプレイヤーもいたみたいですが…私は事前にレベル上げして職業を極めて挑んだので楽勝でした!
砂漠の城と村|ハディートとの出会い
ダーマ神殿の後に訪れる砂漠地方は、ストーリー上9番目に訪れる大陸です。
この地は(というかこの地も)魔物に支配されて暗く、希望が見えない状態でした。
ここでは、族長の息子ハディートという、熱血漢だが少々頑固な青年と出会い、砂漠の民の絶望的な現状を知ることになります。
族長の息子ハディートの登場

砂漠の城の地下で、この地方のキーマンである族長の息子ハディートに出会いました。
彼は砂漠の民のためにたった一人でも戦おうとする非常に勇敢で正義感の強い青年です。
魔物に襲われた城の人々の墓を作ったりと、砂漠の民に対する人望も厚いようです。
しかし、ハディートは女王フェデルが弱い民を見捨てたという誤解から女王に対してぶっきらぼうな態度を取っています。
女王が精霊像を造ろうとした際も反対しており、魔王像に造り替えられた時には「あんなものを造ったからだ」と女王を非難するほど、頑固で突っ走ってしまう一面も持っています。
絶望に包まれた砂漠地方の現状

城の地下でハディートに出会った後、一度砂漠の村へ向かいます。
村ではハディートの父である族長・ザラシュトロにお世話になり、いろいろと話を聞けました。
砂漠地方の問題は、魔物によって若者が捕らわれ、元々建造中だった大地の精霊像が魔王像に造り替えられてしまったことです。
さらに、民の頼りである女王フェデルまでもが魔物に囚われているという、最悪の状況でした。
ボーンライダーに託された王家の首飾り

再び城に戻ると、そこでハディートと一緒にボーンライダーと戦闘することになりました。
ハディートはNPC戦闘員として一時的にパーティに参加してくれるのですが、彼の行動は見た目通りの物理一辺倒で、通常攻撃や「はやぶさ斬り」を使ってくれます。
ただ、しょっちゅう「様子を見る」ので、ダメージソースとしてはあまり頼りにはできませんでしたね!(NPC、なぜすぐ様子を見るのか……)。

ボーンライダーを倒すと、ボーンライダーは王家の首飾りを見せて命乞いをしてきました。
しかしハディートはあっさりボーンライダーにとどめを刺しました。
女王も魔物に命乞いをしていたことで、ハディートの怒りはさらに増してしまう始末…
その後、砂嵐のため一晩城に泊まり、砂漠の村へ向かい族長たちと話しました。
女王の真意を知るための現代への往復

ハディートは女王が魔物から受け取ったという首飾りを見せられた際、女王が一人で助かろうとしていると決めつけて激しく罵倒してしまいました。
しかし、その首飾りには女王の真意を伝えるための手紙が隠されていたのです。

手紙から現状を知ったハディートは、激流のナイラ川を遡るべく「いにしえの竜」ことティラノスを探しに行きます。
一方主人公たちは、族長からは「さばくのお守り」を貰いました。

クルエイチこのお守りを村のみんなに見せることで、ティラノスや女王に関するヒントを聞き出せます!


女王の真意を知るには、いったん現代に戻る必要がありました。
エンゴウ南西の大陸にある発掘現場へ向かい、そこで学者から「ティラノスの骨」をもらい、その学者を仲間に加えて再び過去の砂漠へ戻りました。
過去へ戻った後は、砂漠の村の族長の家でイベントを進め、ハディートに話した後、族長にティラノスの骨を見せました。
ザラシュトロの遺言とティラノスの復活
砂漠を救う鍵は、ハディートの父であり族長であるザラシュトロが握っていました。
彼は非常に恩に厚い人物でしたが、旅路の最中に亡くなってしまいます。
しかし、彼の「自身の亡骸と共にティラノスの骨をナイラ川に流してほしい」という遺言が、失われたはずの聖竜ティラノスを復活させる奇跡を起こしました。
族長ザラシュトロの最期


このシナリオで最も胸に響いたのは、ハディートの父であり、砂漠の村の族長であるザラシュトロの存在です。
彼は部外者である我々が砂漠のために戦ってくれることを知り、非常に恩に厚い人物でした。
しかし、お年を召していたためか、砂漠を救う旅路の最中に彼は亡くなってしまいます。


そして、彼が主人公たちに残した遺言が、砂漠を救う大きな鍵となりました。
それは、自身の亡骸と共にティラノスの骨をナイラの川に流してほしい、というものでした。
ナイラの河辺での奇跡


族長の遺言に従い、私たちはナイラ川の河辺へ向かいました。
ハディートに話した後、彼のどいた場所でティラノスの骨を使うと、すでに絶滅していたはずの聖竜ティラノスが復活するという奇跡が起こりました。
ティラノスに乗ることで、私たちはナイラ川を渡り、敵地である魔王像へ向かうことができたのです。
決戦の地「魔王像」とボス「セト」戦
ティラノスに乗ることで、ナイラ川の向こうにある敵地「魔王像」へ進むことができました。
ダンジョン内部では像の仕掛けやトゲの罠を乗り越え、最上階でついにこの地の元凶であるボス「セト」と対決し、砂漠の解放を目指します。
魔王像ダンジョン
魔王像はナイラ川の向こうの大陸南西部にあり、ボスが潜むダンジョンです。


像内に入るとすぐにピグモンエビル戦がありました。
1階では、蛇、亀、ライオン、鳥の像を正しい位置に置くという仕掛けがあり、これで奥の扉が開きました。
また、2階にはトゲの罠がありましたが、ボタンを押すとトゲがなくなるという親切設計でしたね。


4階では、魔物に囚われていた女王フェデルから「黒いカギ」をもらい、ここで全快できるポイントがあったのは非常に助かりました。
この魔王像にはハディートも単身で乗り込んでいたようですが、回復呪文が使えないためか、最上階に着くころには満身創痍だったとのこと。
その状態ではボス・セトに勝てるはずもなく、あっさりやられてしまっていました…



彼の勇気は買いますが、協力の大切さを知ってほしいところです…
ボス「セト」撃破と砂漠の解放


魔王像の最上階で、ついにこの地を支配していたボス・セトと戦闘。
攻撃呪文はほとんどが効き、特に「ルカニ」も効果があるところが重要ですね。
攻撃力が高く、特に「皆殺し」のダメージは驚異的。
「ルカニ」で守備力を下げられた後は、すぐに「スカラ」で対抗しよう。
とにかく一撃が強烈で、HPには余裕を持たせて戦いたいところ。



「皆殺し」で自分を攻撃することもあるので救いはある!


セトを倒し、魔王像は粉々に崩壊しました。
戦闘後、ナイラの河辺へハディートや女王と共に流されました。
何とか一命はとりとめて、これで砂漠地方は魔物の支配から解放されたのです!
その後、砂漠の城で学者に話しかけ、現代の発掘現場を管理する男へのお金と手紙を受け取りました。
現代の変化とハディートの功績
現代には大地の精霊像ができ、村の場所は砂に埋もれ新たな家が建てられていました。
そして、女王に反発していたハディートは、のちに女王と結ばれて王となったことが現代まで伝わっています。
主人公たちの功績が現代まで語り継がれているのは、彼の義理堅さによるものかもしれません。
現代の砂漠地方の変化


過去の世界の砂漠の村があった場所は、現代では砂に埋もれており、その上に新たな家が建てられていました。
村の中で石板を拾えるものの、それ以外は目立ったものはありません…



この時点では魔王像があった場所には行けません


また、発掘現場へ行って入り口を守る男に、過去に残した学者の手紙とお金を渡すことで、発掘現場の奥から「ふしぎな石版」を回収することができました。
ハディートとフェデル女王の結末


驚くべきことに、過去の砂漠の村の様子は、現代まで主人公たちの活躍が伝わっていました。
そして、ハディートは砂漠の王として語り継がれていました。
当初、女王フェデルに対して強い誤解を抱き、ぶっきらぼうな態度を取っていたハディートですが、のちに女王に誤解していたことを謝罪し、最終的に女王と結ばれて王となったようです。
彼の直情的な性格と、思慮深い女王のコンビは相性が良かったのかもしれません。
主人公たちの功績が現代まで伝わっているのは、このハディートの意向が大きいとのことです。
まとめ
この砂漠地方のシナリオは、非常に長丁場でしたが、ハディートという熱いキーマンを通して、オルゴ・デミーラという魔王の恐ろしさを改めて知る機会となりました。
ハディートはNPC戦闘員としては「様子を見る」ことが多く限定的な活躍でしたが、彼の勇気と、族長ザラシュトロの遺言、そしてティラノスの復活という奇跡がなければ、砂漠は救えませんでした。
たとえ絶望的な状況であっても、疑念を晴らし、皆で協力すれば必ず道は開けるという制作サイドからの強いメッセージだった気がします。
ハディートの女王に対する誤解の件は深く、「状況証拠での決めつけは良くない。ちゃんとお話しを聞きましょう」という教訓を得ることができました。
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