謎の神殿で残る全ての石板をはめて、ついに最後の封印された大陸「コスタール」へとやってきました。
ここまでの旅路も長かったですが、このコスタール地方はPS版ドラクエ7の中でも屈指のドラマチックな展開と、戦闘バランスの妙(?)が楽しめるエリアです。
重苦しい雰囲気から始まるこの国の物語、プレイした当時の驚きを思い出しながら振り返っていきます。
闇に閉ざされたコスタール
石板の世界に到着すると、そこは分厚い雲と重苦しい空気に包まれた港町でした。
この国はすでに5年間も闇の封印に閉ざされており、訪れた旅人は宿屋に泊まることすら王様の許可が必要という厳戒態勢が敷かれています。
町の人々の話を聞くと、単なる魔物の襲撃以上の、あまりにも残酷な呪いがこの国を蝕んでいる様子。
まずは城の2階で楽師の話を聞き、この国の英雄について知ることから物語は動き出します。
赤ちゃんが魔物に?悲惨すぎる呪い

コスタールを覆う空気の重さは、単に太陽の光がないからだけではありませんでした。
なんと、この国で生まれた赤ちゃんは、最初の満月の夜に魔物と化してどこかへ消えてしまうというのです。
これはドラクエ7の数あるエピソードの中でも、トップクラスに精神的にくる「鬱展開」ではないでしょうか。

魔物になってしまった我が子を嘆く親たちの姿を見るのは、プレイヤーとしても非常に辛いものがあります。
魔王だけでなく、このコスタールを統べているモンスターは、人々の苦しむ姿を見て楽しんでいる節があり、この呪いの悪趣味さには怒りを覚えずにはいられません。
海賊シャークアイ伝説
暗い話題が多い中、希望を感じさせてくれるのが伝説の海賊「シャークアイ」の話です。

彼はコスタール王の親友であり、かつては海賊船「マール・デ・ドラゴーン」を率いて魔物たちと戦った英雄でした。
しかし、魔王オルゴ・デミーラとの決戦に敗れ、船ごと氷漬けにされてしまったといいます。
城のベランダにいる楽師から聞ける、シャークアイと妻アニエスの悲恋、そして主人公との不思議な縁を感じさせるエピソードは必見です。
このシャークアイの存在が、後の物語に大きく関わってくることになります。
ホビット族の洞窟
魔物になった赤ちゃんたちの行方を探るため、コスタール王の頼みで東にある「ホビット族の洞窟」へ向かうことになりました。
しかし、かつては友好関係にあったホビットたちは、今では人間をひどく嫌っています。
どうやら過去に王妃(ホビット族の長の娘)が魔物に襲われて亡くなった際、王が彼女を守れなかったことが原因で、ホビットたちは人間に対して心を閉ざしてしまったようです。
気まずい雰囲気の中、洞窟の奥へと進んでいくことになります。
ホビットの集落

洞窟の地下3階にはホビットたちの集落がありますが、人間である主人公たちが近づくと、彼らは家に引っ込んでしまいます。
メルビンが「ガンコで元気のいい連中」と評するように、彼らの拒絶反応はかなり徹底しています。
しかし、彼らも洞窟の奥に住み着いた魔物に困っているようなので、魔物退治をしてあげます。
ちなみにこの洞窟、PS版では熟練度稼ぎに適しているほか、「おどるほうせき」が出現するので【資金稼ぎ】や【おどる宝石の心】にも最適だったりします。
ガマデウス戦!お供が強すぎて大苦戦
洞窟の最深部で待ち受けていたのは、カエルのような姿をしたボス「ガマデウス」です。

見た目はコミカルで土佐弁を喋るキャラですが、実際に戦ってみると驚くほど強いことに気づかされます。
特に厄介なのが、お供として連れている「シードラゴンズ」と「たつのこナイト」です。
シードラゴンズの「激しい炎」や「焼け付く息」の連発は強烈で、下手をすると全滅の危機に瀕します。
ガマデウス自身もザオリクでお供を復活させてくるため、この戦闘はコスタール編における事実上の最大の難所と言えるでしょう。
「ひかりゴケ」作戦と大灯台の決戦
ガマデウスを倒して手に入れた「ひかりゴケ」を使い、いよいよ呪いの元凶である大灯台へ乗り込みます。
作戦の内容は、魔物となって戻ってきた赤ちゃんの足にひかりゴケを塗り、その足跡をたどって真っ暗な灯台を進むというもの。
ガボがひかりゴケを食べたがるという和むエピソードを挟みつつ、一行は光る足跡を頼りに塔を登っていきます。
最上階には、ガマデウスが「ごっつい大物」と呼んでいた黒幕が待ち構えていました。が…
魔物化赤ちゃんの足跡を追って

ひかりゴケを入手した主人公は、間一髪で魔物化した赤ちゃんの一次帰省の場に間にあります。
急いでひかりゴケを撒くと、魔物の足跡に合わせて道が光るようになりました!
この足跡を追っていくと、行きつく先は大灯台でした。

大灯台の内部は闇に包まれており、ひかりゴケの光だけが頼りです。
赤ちゃんの足跡を追うというシチュエーションは、悲劇的でありながらもどこか幻想的でもあります。
道中には動く床の仕掛けなどもあり、ダンジョンとしての難易度はそこそこ高めです。
PS版では1回目の登頂時はかなり暗いので、宝箱の回収はボスを倒して明るくなってからの方が良いかもしれません。
バリクナジャ戦!……あれ、弱くない?

最上階の異空間で戦うことになるのが、大ボス「バリクナジャ」です。
ガマデウスがあれだけ強かったのだから、さぞかし恐ろしい強敵だろうと身構えましたが……
戦ってみると拍子抜けするほど弱いのです。
完全1回行動な上に、「地響き(なぜか縄跳びアクション)」や「ベホイミ」など、行動パターンが非常にぬるいです。
さらにPS版ではボスにも関わらず「猛毒」が効いてしまうという致命的な弱点があります。
前座のガマデウスの方が圧倒的に強かったという、ドラクエ7の七不思議の一つですね。
エンゴウで「聖なる種火」入手

バリクナジャを倒しても、コスタールの封印自体はまだ解けません。
一度現代に戻り、炎の山があるエンゴウへ行って「聖なる種火」をもらってくる必要があります。
エンゴウの村長から種火を受け取り、再び過去の大灯台へ登らなければならないのは少々手間がかかりますね。
しかし、大灯台の最上階で種火を掲げ、巨大な炎が灯って闇が払われる瞬間のカタルシスは格別です。

大灯台の最上階で種火が輝くと、ついにコスタールは平和になります。
まさかこの種火が伏線になろうとは…
主人公の出生の秘密
コスタール解放後、とんでもない事実が判明しました。
これこそがDisc1のクライマックスとも言える衝撃の展開です。
町にいる老人の姿をした「海底王」から、シャークアイの妻アニエスのその後について聞くことができます。
かつてアニエスのお腹から忽然と消えてしまった赤ちゃんは、魔物の呪いなどではなく、水の精霊の力によって「安全な未来」へと送られていたのです。
その送り先こそが、平和なエスタード島のボルカノとマーレのもと……つまり、主人公はシャークアイとアニエスの実の息子だったというわけです!
どうりで、コスタール王から授かる伝説の剣「水竜の剣」を、主人公だけが装備できるわけですね。
この剣は水の精霊の加護を受けた者しか扱えない代物であり、かつてはシャークアイが愛用していたものです。
自分が伝説の海賊の血を引いていると知ると、これまでの冒険での活躍や海への親和性も腑に落ちる気がします。
実の父が氷漬けにされていると知った今、彼を救い出すことが新たな目的として強く胸に刻まれました。
最強クラスの武器・水竜の剣

コスタールを救ったお礼として、王様から伝説の剣「水竜の剣」を授けられます。
この剣、なんと攻撃力が125もあり、この時点で手に入る武器としては破格の性能を誇ります。
コスタールで売っているドラゴンキラーなどと比べても圧倒的に強く、しばらくは主人公の最強装備として活躍してくれます。
苦労して大灯台を2往復した甲斐があったというものです。
コスタールの復活と現代の変貌
過去の事件を解決した後、現代のコスタールを訪れると平和な港町として復活していました。
かつての悲壮感は消え去り、町は活気に満ち溢れています。
特に城の内部は大きく様変わりしており、時代の流れを感じずにはいられません。
カジノ天国

現代のコスタール城は、なんと巨大なカジノへと変貌を遂げていました。
王様も城ではなく、かつてのホビット族の洞窟に移り住んでおり、非常にフランクな性格でした。
王様から「とくべつ会員証」をもらえば、カジノの裏側(パフパフ)を楽しむことも可能です。
平和になったコスタールで、スロットやポーカーに興じるのも冒険の息抜きとして良いですね。
コスタールのカジノでは、ラスボスどころか裏ボスまで使える超強力装備を入手できます。
さらに裏ボスに出会うための石板も手に入ります。
かなりの量のコインを保持しなければなりませんが……
ふしぎな石版?は後でも良い

カジノの景品や、町の人々との会話イベントを通じて「ふしぎな石版?」を入手することができます。
ただし、これらはクリア後の裏ダンジョンへ行くためのものなので、現時点では無理に入手しなくてもストーリー進行には影響しません。
大灯台を登って防具屋を探すイベントなど、少し手間がかかるので、気が向いた時に回収すれば良いでしょう。
まとめ
コスタール地方は、赤ちゃんの呪いという重いテーマから始まり、ホビットとの確執、そして伝説の海賊シャークアイの物語と、非常に密度の濃いシナリオでした。
戦闘面では、中ボスのガマデウスに苦戦させられたかと思えば、大ボスのバリクナジャには拍子抜けさせられるという、強弱の激しい展開が印象に残ります。
しかし、最後には「水竜の剣」という最高のご褒美も待っています。
これでDisk1の物語もいよいよクライマックス。
次なる戦いに向けて、準備を整えていきましょう!
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