PS版『ドラゴンクエストVII』プレイ日記、今回はハーブで有名な?いや、異色の人間ドラマが主軸のグリンフレーク地方へ。
到着するやいなや、ダイアラックと同じ「灰色の雨」による石化事件に遭遇します。
しかし、この地方の本当の「事件」は魔物とは関係なく、事件解決後に始まるDQ史上類を見ないドロドロの愛憎劇にあります。
キーファ離脱前の思い出ダンジョン「沼地の洞くつ」も含め、愛憎劇の渦に巻き込まれながら奮闘する冒険を綴ります。
灰色の雨と異様な光景

グリンフレークへたどり着くと、そこで目にしたのは、かつてのダイアラック地方と同様に、「灰色の雨」で石化した人々。

石化の元凶である魔物・あめふらしは、町の中央にあるハーブ園の屋敷の最上階で発見!
このボスは、ダイアラックを滅ぼし、グリンフレークも恐怖に陥れた大悪党であるにもかかわらず、見た目が序盤の雑魚敵「ちゅうまじゅう」と全く同じ。
クルエイチいきなりボスかと思いきや…
拍子抜け…
その見た目とは裏腹に、主人公たちが対応しなければグリンフレークも滅んでいたという、結構凄いことをやってのけているモンスターです。
あめふらしをサクッと倒した後、ダイアラックで手に入れた『天使の涙』を使うことで、リンダを庇ったペペを除く、全住民の石化が解除されました!
グリンフレーク町民の話を聞いたり、現代のメモリアリーフの本を読むと…
ダイアラックで出会ったクレマンとヨゼフがグリンフレークに来ていたことを匂わせる内容がいくつかあります。



地下の酒場にいる戦士など、明らかに室内にいたであろう人たちも石化している点は謎。
雨に直接触れなくても、空気感染的に石化するのかもしれませんね。
| 施設 | 場所 | 期間 限定 | アイテム | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 宿屋 | 2F・タンス | たびびとの服 | ||
| 道具屋 | 1F・宝箱 | ちいさなメダル | ||
| 南西の民家 | 2F・タンス | うさみみバンド | ||
| 北西の民家 | ツボ | 3G | ||
| 庭師の家 | 地下室・タンス | 木のぼうし | ||
| ボルックの館 | 1F・タル | 25G | ||
| 2F・タンス | はでな服 | |||
| 2F・宝箱 | 500G | 盗賊のカギ 後のシナリオで再訪問時に取れる |
突然の「愛憎劇」開幕
めっちゃ簡単にクリアできるじゃん!
と思ったのもつかの間、なにやら問題が起こっているようで…
ペペを救え!「パミラのひやく」入手


リンダを庇って灰色の雨を直接浴びた庭師・ペペは、呪いが強かったのか、天使の涙だけでは完治に至りませんでした。
彼の治療法を探すため聞き込みを行った結果、「エンゴウの占い師パミラが薬師としても凄腕」という情報を得ます。


謎の神殿を経由して過去のエンゴウへ戻り、村長宅の奥にいるパミラから「パミラのひやく」を貰いました。
グリンフレークに戻り、ハーブ園の小屋でペペに秘薬を使ったところ、無事全快しました。
これで魔物の脅威が去ったと思いきや、この町でDQ史上類を見ない昼ドラが突然開幕しました。
四角関係に巻き込まれる主人公たち
この町で繰り広げられるのは、ハーブ園の息子・イワン、道具屋の娘・リンダ、庭師・ペペ、メイド・カヤによる複雑な四角関係。
リンダは借金のカタにイワンと婚約していますが、幼馴染のペペと恋仲であり、一方カヤはイワンに想いを寄せています。
「カヤ→イワン→リンダ⇔ペペ」という構図です。


ボルック邸でイワンとカヤの会話を盗み聞きし、イワンがリンダの「不幸な身の上」を愛しているのではないかとカヤに指摘される場面に遭遇します。
さらに、ペペの回復を祝う宴の最中、カヤがペペに「リンダと駆け落ちしろ」と要求したり、冗談交じりに毒を盛ればよかったと恐ろしい発言をするシーン や、リンダがペペに共に逃げるよう懇願する修羅場 を、ただの傍観者として目撃することに。
「優しさ」が生んだぺぺの選択


リンダはペペに「一緒にこの町を出よう」と駆け落ちを持ち掛けますが、ペペは「駆け落ちなんかしたら、みんなを裏切ることになる」と、頑として拒否。
彼は家族(父と弟のポルタ)や恩のあるボルックを裏切ることを恐れたようです。
キーファは二人で借金を返す方法を提案しますが、ペペの決意は固く、リンダとの愛よりも周囲への配慮を選びます。


ペペは「他者を思う優しさ」を持つがゆえに、決断を避けてしまった臆病な人物に見えちゃいますね。
結果、彼はリンダとの駆け落ちも、イワンとの対立も選ばず、一人町を去るという選択をしました。
この優柔不断な行動に対し、マリベルは「いくじなし!」と激しく非難し、弟のポルタは「もし帰ってきたら絶対にぶん殴ってやる」と怒りをあらわにしました。
このペペの選択が、後にグリンフレークが滅亡する遠因となったわけですが…
沼地の洞くつ
愛憎劇を見届けた後、グリンフレークを出て北へ進み「沼地の洞くつ」へ。
この洞くつは、現代へ戻るために必要なふしぎな石板緑を回収するための必須ダンジョンです。


洞くつの最深部で待ち構えるのはボス・洞窟魔人。
この戦闘は、キーファがパーティにいるうちの最後のボス戦となります。
洞窟魔人はベギラマや二回行動を使い、仲間の踊る宝石がルカナンで防御力を下げてくるため、地味に難敵。
幸いにも敵のMPは少ないため、回復しつつガス欠を狙うことで戦闘を有利に進めることが可能です。
撃破後、奥の宝箱から石版緑を入手し、現代へ戻ります。



リレミト用のMPを残しておかないと、洞窟魔人撃破後からダンジョンを抜けるまでに雑魚敵で全滅することも…
| 場所 | 期間限定 | アイテム | 備考 |
|---|---|---|---|
| B2F・宝箱 | ふしぎな石版緑 | ||
| B4F・宝箱 | ひとくいばこ | モンスター・南西 | |
| 50G | 洞窟魔人の周辺 | ||
| ひとくいばこ | モンスター・洞窟魔人の周辺 | ||
| ちいさなメダル | 洞窟魔人の周辺 | ||
| B4F・魔物の奥 | ふしぎな石版緑 | 洞窟魔人の奥のエリア |
グリンフレーク廃墟化とメモリアリーフの誕生
現代のグリンフレークに行ってみると…
なんと、そこには何もありませんでした!
グリンフレーク跡地と毒沼の宿屋


現代に戻ると、かつてハーブ園で賑わったグリンフレークの町は滅び、廃墟・荒野となっていました。
また、過去に沼地の洞くつがあった場所は、現代では毒の沼地の中に立つ宿屋に変わっています。
この宿屋の老人は、作中で初めて「神と魔王の戦い」について言及し、魔王の名を口にするという、地味ながら非常に重要な役割を果たしています。
| 場所 | 期間限定 | アイテム | 備考 |
|---|---|---|---|
| 廃墟 | ふしぎな石版緑 | 旧グリンフレーク | |
| 沼地の宿屋B1Fのタル | ちいさなメダル | 旧沼地の洞くつ |
繁盛するハーブ園「メモリアリーフ」


旧グリンフレークの場所から東に進むと、新たにメモリアリーフという町がありました。
グリンフレークに似た、巨大なハーブ園です。
メモリアリーフは、ハーブティーを目玉にして成功し、大きく成長を遂げています。
現在の主人はあらくれ姿で、一日中メイドを追い掛け回すのが日課という、変な道楽者ですが、ハーブ園はそれでも大盛況している様子。
この屋敷内でふしぎな石版黄が見つかりますが、PS版では視点を変えないと分かりにくい場所にあるため、回収の際には注意が必要です。
| 施設 | 場所 | 期間限定 | アイテム | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 南西の民家 | 1F・ツボ | 3G | ||
| 屋敷 | 1F・宝箱 | スライムピアス | ||
| 250G | ||||
| 2F中央の部屋・タンス | ガーターベルト | |||
| 3F・宝箱 | ふしぎな石版黄 | |||
| 3F・ツボ | 5G |
この時点ではメモリアリーフや裏山頂上のギュイオンヌ修道院に、あまり意味がありません。
後に再訪することになって、そこで話が分かってくるのですが、この時点ではよく分からない町という印象です。
| 施設 | 場所 | 期間限定 | アイテム | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 修道院へ続く山道 | 小屋・ツボ | ちいさなメダル | ||
| 外観北西・宝箱 | 100G | |||
| 外観北東・宝箱 | 命のきのみ | 盗賊のカギ | ||
| ほら穴・タンス | とんがりぼうし | |||
| ほら穴・ツボ | うまのふん | |||
| ギュイオンヌ修道院 | 2F・タンス | 毛皮のフード | ||
| 2F・ツボ | まもりのたね |
まとめ
グリンフレークの物語は、魔物による石化事件が解決した後も、人間の愛憎劇が続き、最終的に町が滅亡(グリンフレークの廃墟化)に至るという、非常に象徴的なストーリーです。
魔王(外部の脅威)が去っても、人間の内なる業が平和を妨げる、DQ7らしくも異彩を放つエピソードだと言えますね!
このグリンフレークでの経験は、マリベルの有名な「あたしが死んだら、アルスはあたしのことずっと憶えててくれる?」という台詞(リートルードクリア後に聞ける) や、キーファの「優柔不断より即断即決で愛に走る」というユバールでの行動にも伏線的に繋がるものと言えます。
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