PS版『ドラゴンクエストVII』プレイ日記、今回はからくり兵が支配するフォロッド地方の攻略です。
からくり兵による容赦ない侵略行為が行われている過去の世界。
町は戦火にさらされ、主人公一行は窮地にあるフォロッド城の傭兵となり、悲劇の物語の核心へと足を踏み入れます。

この地方の鍵を握るのは、亡き婚約者への愛から「永遠に死なない存在」を求める偏屈な発明家ゼボットと、彼に心を与えられたからくり兵エリーです。
「人を愛せない人間と人を愛した機械」という重いテーマを抱え、そしてPS版の悪名高いフリーズの恐怖を伴うデスマシーンとの激闘を乗り越え、数百年の時を超えて続く彼らの愛の結末を追います。
からくり兵が支配するフォロッド地方へ
オルフィー地方は、これまでのような間接的な侵略とは異なり、からくり兵が圧倒的な強さと物量による力押しで戦争を挑んでいる、現在進行形の殺戮が行われている陰惨な状況です。
緊迫の町フォーリッシュ

最初に訪れた町はフォーリッシュ。
城下町ですが、からくり兵の襲来に備えて要塞のような堅牢な作りになっていました。
町中には既にからくり兵の残骸が散乱し、負傷した兵士や泣き崩れる人々など、激しい戦いの痕跡がありました。
クルエイチ親を殺された少年が、動かないからくり兵の残骸を泣きながら蹴り続けている光景は、当時子供ながら衝撃的でした…
視点変更をしないと入り口に気づけない部屋に、石板(グリンフレーク用)があるので注意が必要です!
| 施設 | 場所 | 期間限定 | アイテム | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 北東の倉庫 | 宝箱 | 皮のよろい | ||
| ツボ | 10G | |||
| 南西の倉庫 | ツボ | ちからのたね | ||
| ツボ | やくそう | |||
| タル | 15G | |||
| 宝箱 | ふしぎな石版赤 | |||
| 町中 | 北西内側・タル | 3G | ||
| 南東の防壁 | タル | ちいさなメダル |
まさかの傭兵採用試験!


この国は、次々に侵攻を続けるからくり兵に対し兵力がまったく足りておらず、傭兵の雇用を行わなくてはならないほど厳しい情勢でした。
町で兵士長トラッドの話を聞き、フォロッド城へと向かいます。


城の詰め所で兵士に話しかけたところ、まさかの傭兵採用試験としてフォロッド兵との戦闘に突入しました!



名無しの兵士と対戦ですが、なぜか見た目は禍々しいデビルアーマーのグラフィック!
4対1なので特段苦戦はしません。
ガボの「ほえろ」はからくり兵に比較的有効。
この戦闘は負けてもシナリオは進行しますが、クリア後の傭兵報酬が減額されます。
王様に謁見した後、トラッドの弟でからくり技師であるゼボットの存在を知り、彼の協力を得るべく研究所へ向かうことになりました。
| 施設 | 場所 | 期間限定 | アイテム | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 2F | 東の部屋・タンス | うろこのよろい | ||
| 南東見張り塔・ツボ | ちからのたね | |||
| 玉座 | ★ | どくがのナイフ | ボス撃破後に王から貰う | |
| 1F | 北西・ツボ | ちいさなメダル | ||
| B1F | ツボ | 5G | ||
| 宝箱 | まもりのたね | |||
| 兵士宿舎 | タンス | 木の帽子 | ||
| 兵士つめ所 | ヘインズから受け取る | ★ | 1200G | ボス撃破後に王から貰う 傭兵採用試験に負けると減額 |
「永遠に死なない存在」を求めるゼボット
フォロッド編の物語の深さは、ゼボットという人物に集約されているとっても過言ではありません。
彼はフォロッド城兵士長トラッドの弟であり、元々は城に仕えていましたが、婚約者であった王女エリーを不慮の落馬事故で亡くしたことがきっかけで、「死を逃れ得ない人間」という存在に絶望したようです。



突然ウサギが飛び出してきた為に馬が暴れて、エリーは振り落とされたらしい…
孤独な発明家ゼボットとの交渉決裂


ゼボットは城から西の外れにあるからくり研究所に一人で移り住み、「永遠に死なない存在」を求めてからくりの研究に没頭していました。
彼の人間に対する関心は皆無で、城や町の被害にも我関せずの態度です。
トラッドからの度重なる協力要請に対し、彼は「帰ってくれ。城や町の人間がどうなろうと、僕の知ったことじゃない」と突き放しました。
ゼボットは、「心をもたないからくりに罪はない。からくりを操る者がどう扱うかだ」という中立的な視点を持っており、兵士たちとは考え方が大きく異なっていました。
必死の説得も通じず、協力交渉は決裂しました…
| 場所 | 期間限定 | アイテム | 備考 |
|---|---|---|---|
| 外観のタル | 2G | ||
| 西の部屋・タンス | かいがらぼうし | ||
| 東の部屋・ツボ | とがったホネ | ||
| 倉庫の宝箱 | ブロンズナイフ |
フォーリッシュ陥落!からくり兵「エリー」の誕生


城へ戻ると、信じられない情報が飛び込んできました。
フォーリッシュ陥落の急報です。
再度フォーリッシュへ向かうと、町は砂埃に覆われ、以前にも増して悲惨な光景が広がっていました。
からくり兵を蹴っていた少年は殺され、彼の妹が代わりに父と兄の仇と叫びながらからくり兵を蹴り続けていました。


トラッドとともに再びゼボットの研究所へ向かい、協力を拒否される寸前、一台の故障したからくり兵が研究所に迷い込んできました。
ゼボットは人間の説得には耳を貸さなかったのに、このからくり兵の造りに興味を持ちました。
ゼボットは、からくり兵の回路から「破壊のコトバ」を取り除き、そのからくり兵に亡き婚約者の名である「エリー」と名付けました。
エリーは、礼儀正しい振る舞いを自ら学習する機能の高さを見せ、さらに敵のからくり兵を混乱させる妨害音波発信装置が追加されました。


その直後、城への総攻撃が始まりましたが、エリーの発した妨害音波によってからくり兵団全軍が一瞬で無力化され、城は救われました。
からくり兵団拠点と最凶ボス「デスマシーン」
この地方の最大の難敵…それはフリーズ…ではなくデスマシーンです!
| フロア | 場所 | 期間限定 | アイテム | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 1F | 北西・宝箱 | 250G | ||
| ひとくいばこ | モンスター | |||
| B2F | 南西・宝箱 | 鉄のたて | ||
| ちからのたね | ||||
| 北東・ツボ | 100G | |||
| 北東・宝箱 | ふしぎな石版赤 |
兵団拠点への潜入と道中の難敵からくり兵


作戦会議が開かれ、エリーの妨害音が有効なうちに親玉を叩くため、主人公一行、トラッド、ゼボット、エリーの少数で、東にあるからくり兵団拠点へ向かうことが決まりました。
この拠点へ向かう道中、そして拠点内部で遭遇するからくり兵は要注意です。
一国を滅ぼしかけるだけのことはあり、ここまでの魔物と比べてもステータスが一段上で非常に強力でした。
火力や装備が不十分だと苦戦必至です。



地味にキツイ仕様…ザコ敵の脅威!
でも運が良ければからくり兵を倒すと「鉄のオノ」をゲットできます。
武器屋で買える「鉄のやり」より攻撃力が高い良武器です!


マシンマスター&デスマシーン連戦を乗り越える
最奥では、からくり兵団を統率するマシンマスターとの戦闘、そして彼の切り札であるデスマシーンとの連戦が待っていました。


マシンマスターは、見た目に反してそこまで強くはありません。
攻撃力も低く、厄介な特技も無い…
からくり兵の仲間を呼び事だけが面倒でしたねぇ。


マシンマスターを倒すと、デスマシーンが高所から飛び降りてきて、倒れたマシンマスターを踏みつぶして登場します。
デスマシーンは、高い攻撃力と、この時点では驚異的な守備力70を持つ強敵です。
- 物理対策:味方にスカラをかけつつ、敵にはルカニで守備力を下げてから攻撃する戦法が有効
- 「まぶしい光」の対策:キーファの「気合いため」からの攻撃はこれを無視して有効打を稼げる
そして、PS版プレイヤーにとって真の敵は、デスマシーンの強さよりもフリーズの多さでした。
出現時の振動、部屋の壺を壊す、そして撃破時の断末魔のセリフ「ダメージこんとろーる フノウ。キノウテイシ……。」の後など、あらゆるタイミングでフリーズする可能性があります。
激闘の末、自動虐殺装置(Slaughtomaton)の異名を持つデスマシーンを撃破し、ついにフォロッド地方に平和をもたらすことができました!
英雄凱旋、そしてゼボットの再びの失望
からくり兵団を倒し、トラッドが一足先に城へ戻った後、フォーリッシュへ立ち寄りました。
町の人々は私たちを英雄として歓迎してくれましたが、ゼボットに連れられたエリーを見た途端、空気が一変しました。
エリーは多くのフォロッド国民の命を奪ったからくり兵と同型であったため、住民たちは憎悪と拒絶の目を向けます。
エリーを「友達」だと主張するゼボットでしたが、兄の仇だと叫ぶ少女や、からくりにエリーという名前を付けたことに対し笑う者 を目の当たりにし、再び人間に失望してしまいました。
ゼボットは結局、人間に対する考えを変えることなく、エリーを連れて研究所へと去って行ったのです。



ボス戦後にフォーリッシュに寄る、且つ、特定のNPCに話しかけないと発生しないので、気づかないプレイヤーも多いミニイベントです。


城に戻り、王からは褒美としてどくがのナイフを、入口左の詰め所のヘインズに話せば、最大1200Gの傭兵報酬がもらえました。(傭兵採用試験に負けていると報酬減額…)
マリベルが「命かけて戦ったわりには安い」と毒づいていたのが印象的ですね。
時を超えて続く「永遠の愛」
過去の事件が解決し、現代のフォロッド地方がエスタード島の南東に出現しました。
現代のフォロッドは、からくり技術が盛んで、全自動掃除機が走り回る明るい国へと変貌していました。
| 施設 | 場所 | 期間限定 | アイテム | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 北東の倉庫 | 宝箱(盗賊のカギ) | 210G | ||
| 南西の倉庫 | ツボ(南西) | あくまのつぼ | モンスター | |
| 宝箱 | ちいさなメダル | |||
| ツボ | 21G | |||
| 宿屋 | タンス | あみタイツ | ||
| 南東の防壁 | タル | 3G | ||
| アルマンの孫娘 | ★ | ふしぎな石版赤 | エリーを研究所に戻した後 | |
| 外観 | 池付近のタルの下 | ★ | からくりパーツ |
フォロッドの変貌と「禁断の地」


現代のフォロッドでは、からくり兵との戦争の歴史が意図的に切り捨てられ、記録にはほぼ残されていませんでした。
かつてゼボットの研究所があった場所は、今や「禁断の地」と呼ばれ、立ち入りが禁じられていました。
王がこの禁断の地にある「古のからくり兵」を発見したという報告を受け、王自身が向かうのを、兵士の指南役であるアルマン(トラッドの子孫らしい)が強く制止するイベントが発生します。
| 施設 | 場所 | 期間限定 | アイテム | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 2F | 東の部屋・タンス | きぞくの服 | ||
| 南東見張り塔・ツボ | 8G | |||
| 南東見張り塔・タル | 2G | |||
| 1F | 南西・タル | ちいさなメダル | ||
| B1F | 宝箱 | ふしぎな石版緑 | ||
| ツボ | 5G | |||
| タル | やくそう | |||
| 兵士宿舎 | タンス | うろこのよろい |
「スープ サメタ。ツクリナオシ……。」


王を追って禁断の地の小屋を訪れた一行が目にしたのは、数百年の時を超えてもなお、衝撃的な光景でした。
そこには白骨化したゼボットの亡骸と、その世話を続けるからくり兵エリーの姿があったのです。
「永遠に死なない存在」として作られたエリーには死の概念が理解できず、「おいしいスープを飲めばゼボットは元気になる」と信じて、数百年にわたり延々とスープを作り続けていたのでした。
エリーの繰り返す言葉、「ぜぼっと キョウモ ウゴカナイ……。ナニモ シャベラナイ……。すーぷ サメタ。ツクリナオシ……。」 には、あの毒舌なマリベルでさえ「信じらんない…」と言葉を詰まらせたほどでした。



部屋のタンスにある「ヘアバンド」は誰のだろう?
| 場所 | 期間限定 | アイテム | 備考 |
|---|---|---|---|
| 外観のタル | ちいさなメダル | ||
| 西の部屋・タンス | ヘアバンド | ||
| 倉庫の宝箱 | ふしぎな石版赤 |
エリー修復


この「いにしえのからくり兵」は、からくり人間開発に熱心なフォロッド王によって城へ持ち帰られ、研究対象として分解され、動けなくなってしまいます。


フォロッド王は「偉大なる発明家よ。その優れた知恵、借り受けるぞ!」しっかり敬意をもっていて、決してわがままなわけではないんです。
ゼボットとエリーの静かな暮らしを守りたいと願うアルマン は、王に抗議して地下牢に幽閉されますが、主人公たちはアルマンの依頼で、フォーリッシュのアルマンの孫娘から隠し場所を聞き出し、からくりパーツを回収しました。


アルマンは親切な兵士 の助けも借りて地下牢を抜け、エリーを修復します。
修理されたエリーを見たフォロッド王は、エリーの献身的な姿を見て「エリーはもう、“からくり”などとは呼べぬ存在なのであろう」と評価を改め、元の小屋へ戻されました。



意外と知られていないのですが、キーファ離脱後にエリーは機能停止します…
| フロア | 場所 | 期間限定 | アイテム | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 1F | 北西・宝箱 | ちからのたね | ||
| ひとくいばこ | モンスター | |||
| B2F | 南西・宝箱 | ちいさなメダル | ||
| 北東・ツボ | あくまのつぼ | モンスター | ||
| 北東・宝箱 | 鉄のツメ |
まとめ|フォロッド編から学んだ「命」と「心」
フォロッド編は、からくり兵団との戦争という激しいバトルと、ゼボットとエリーの切なく重い人間ドラマが組み合わさった、DQ7屈指の印象深いエピソードでした。
ゼボットは、愛する者の死を乗り越えられず「永遠の命」にこだわりましたが、その結果、エリーは死を理解できないまま、愛する人がいない世界を数百年間も生き続けるという「永遠」の悲劇を背負うことになりました。
これは本当にゼボットの望みだったのか、と考えさせられる、非常に言語化が難しいテーマです。
この物語の結末は、さらに冒険が進んだ後(キーファ離脱後)に見ることができます。
エリーはゼボットの亡骸の隣で静かに機能停止しており、その姿は安らかな微笑みを浮かべているようにも見えました。
マリベルの「これで良かったのよね、きっと」というコメントが、全てを物語っている気がします。
何より、PS版DQ7をプレイする者として、デスマシーン戦や拠点内の探索での緊張感と「フリーズしたらどうしよう」という恐怖は忘れられません。
ちゃんとこまめにセーブしような、みんな!
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