PS版『ドラゴンクエストⅦ』の冒険は、ウッドパルナに続き、エンゴウへ。
石版をはめてワープした先で一行が目にしたのは、炎の山が噴火し村が滅ぶという衝撃的な未来の光景。
炎の神を崇めるこの村では、「ほむら祭り」の準備が進む中、占い師パミラが破滅的な予言を告げます。

村長のユニークな祈り「メラギララ フレム フレアー」が響く中、主人公たちは火送りの儀による時間制限に追われながら炎の山へ潜入し、魔物の悪巧みを阻止することになります。
ボス【炎の巨人】との戦い、そして事件解決に必須となる「すごい聖水」の入手方法も徹底解説。
さらに現代へと時が流れる中で、炎の信仰が廃れて温泉観光地へと変貌していくエンゴウの物語 を、プレイ日記形式で考察します。
DQ7の重要なテーマである「信仰と時の流れ」が凝縮されたエンゴウ編の魅力に迫りましょう!
クルエイチゲーム上は長老となっていますが、村長呼びのサイトや記事もあります。
役割的にも分かりやすいので、この記事では村長として扱います。
謎の神殿から炎の地へ
PS版『ドラゴンクエストⅦ』の冒険で、ウッドパルナに続いて2番目に訪れることになるのがこのエンゴウ地方。
謎の神殿の赤い台座(左上)に、ウッドパルナ東の塔、カラーストーン採掘場、グランエスタード城B2Fで入手した3枚の石版をはめてワープすると、一行はまず衝撃的な光景を目にします。
| 施設 | 場所 | 期間限定 | アイテム | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 町中 | 南西のツボ | どくけし草 | ||
| 北西のツボ | 命のきのみ | |||
| 南東のツボ | 10G | |||
| 村長の家 | 1Fのタル | どくけし草 | ||
| 2Fのタンス | とんがりぼうし | |||
| 東の民家 | タンス | 布の服 | ||
| 南東の民家 | ツボ | 6G | ||
| よろず屋 | パミラに話しかける | ★ | ふしぎな石版青 | ボス戦後のみ |
衝撃のムービーとほむら祭り


衝撃的な光景---それは、炎の山が噴火し、村が溶岩に呑み込まれるという破滅的な未来の映像でした。
エンゴウでは、村人たちが炎の神を信仰していて、年に一度?村の安寧を願って「ほむら祭り」という盛大な伝統行事が行われているようです。
ほむら祭りは、村にある聖なる炎を松明に灯し、炎の山の火口に投げ入れる「火送りの儀」が中心的な神事となっています。
パミラの予言と村長の頑なな決断
主人公たちが訪れたのは、このほむら祭りが開催される直前の時期だったようです。
村の西側には、占い師として名高いパミラが居を構えていました。


パミラは、主人公たちが到着時に見た光景と同じく、火山の大爆発により村が滅亡する未来を予言。
祭りを中止するよう村長に直談判しました。
しかし、村人たちはパミラの占いの腕は確かと認めつつも、祭りを中止する考えは毛頭ありません…


村長は、祭りを行わなければ炎の神の怒りを買ってしまうと考え、直後に起きた揺れを「炎の神が今すぐ祭りを行えと仰せだ」と解釈し、結局祭りの開催を宣言してしまいました。
村長と話した後、宿屋に泊まって夜になるまで待つ必要があります。
井戸前にいる自称「最も優秀な弟子」のエルマ、村長、道具屋の奥にいるパミラと順に話す必要があります。



パミラは、村が滅亡する未来を変えるため、素性の知れない旅人である主人公たちに炎の山の調査を依頼しました。
よっぽど切羽詰まっているらしい…
占い師兼薬師の老婆と村長との過去
占い師パミラは、濃い紫のローブととんがり帽子をまとい、しわくちゃな顔と長めの白髪を持つ、いわゆる「占いババ」のようなビジュアルの老婆です。
彼女は気難しい印象を与えますが、自分の占いに絶対の自信があるためか、素性の知れない主人公たちを信じて全力でサポートするという柔軟性を見せます。
また、彼女は占い師であると同時に薬師としての腕前も確かであり、別のストーリーでもその薬が必要になります。
実は、パミラと村長は昔は良い仲だったらしく、パミラは村長夫人と村長を取り合ったという過去があります。
村長が頑なにパミラの予言を聞き入れなかった背景には、こうした過去の意地が絡んでいたのかもしれません。



パミラ ⇔ 村長 ⇔ 村長婦人
この三角関係があった事実は面白ですよね!
豆知識
ここのよろず屋は、なぜか「ナンド屋」という名前がついています。
炎の温度は何度や?ってか?
火山と炎の巨人
村長の祈り「メラギララ フレム フレアー」


ほむら祭りのクライマックスである「火送りの儀」が始まる前に、村長は村の聖なる炎の前で、一種の祈りの言葉を声高に唱えます。
それがドラクエファンにはお馴染み?の「メラギララ フレム フレアー」です。
この口上は、ドラクエの炎系呪文である「メラ」や「ギラ」に加え、「フレイム」や「フレア」という炎を連想させる言葉に似た単語が混ざっていて、「火・火・火」と言っているドストレートな祈りとして、非常にユニークで記憶に残りますね。



由緒正しき神聖な祭りの祈りの言葉が、なぜこんなにも直球なのか…
噴火の恐怖に焦りつつ山探索
パミラの依頼を受けた主人公たちは、祭りの一環として炎の山へ入ることになりました。
炎の山では、ドラクエでは珍しく「時間制限システム」が存在します。
村人たちが順番に松明を火口に投げ入れていく「火送りの儀」が進行し、村人全員が松明を投げ終えてしまうと、火山が噴火して強制ゲームオーバー(夢オチ)になります。
主人公たちは、火送りの儀が終わる前に噴火の原因を探るため、焦りながら山の奥へと進まなければなりません。
パミラの協力を拒否した場合も、パミラが運命には逆らえないと諦めて、そのまま村に戻ると噴火ムービーが流れて夢オチを迎えます。
ゲームオーバー条件
- 炎の山を探索中に村人全員が松明を投げ終える
- パミラの協力を拒否 ⇒ エンゴウの村へ戻る
| 場所 | 期間限定 | アイテム | 備考 |
|---|---|---|---|
| 2F内側北東・宝箱 | やくそう | ||
| 2F内側北西・宝箱 | まもりのたね | ||
| 2F(南東)から外に出た先の宝箱 | せいなるナイフ | ||
| 3F内側南西・宝箱 | どくけし草 | ||
| 110G | |||
| 1F | ★ | ふしぎな石版青 | 炎の巨人が落とす |
| B1F | ちからのたね |
炎の巨人と闇の炎


炎の山の奥には、魔王の手先である炎の巨人が潜んでいました。
炎の巨人は、真っ赤なモアイ像のような風貌www
この魔物は、村人の信仰心によってもたらされる松明のエネルギーを利用し、「闇の炎」を育てていました。
炎に強く、「メラ」や「かえん斬り」などの炎系攻撃は効きづらいという特徴があります。


主人公たちが巨人を倒しても、闇の炎は消えず勢いを保ったまま火口へと上昇しました。
この絶望的な状況を打開するため、パミラは占いによって、主人公たちの身近な人物が持っている「すごい聖水」が闇の炎を打ち消す手段であることを予見します。


このすごい聖水は、一旦元の世界に戻り、グランエスタード城下町にいるホンダラから受け取ることで入手できます。
もし既にすごい聖水を持っていた場合、パミラから「なぜそれを早く言わぬ!」と怒られることになります。
すごい聖水を闇の炎に振りかけることで、炎は消滅し、村の危機は去りました。
その後、パミラからはお礼として次の大陸への鍵となる「ふしぎな石版(青)」を貰えました。
事件解決後のエンゴウ


現在に帰った際に、七色の入り江ですごい聖水のビンに水を入れると「七色のしずく」を入手可能です。
比較的入手できる期間は長めですが、忘れがちなので先に対応しておくと良いでしょう。
グランエスタード城のバーンズ王に全員呼ばれ、キーファもマリベルも一時離脱してしまいました…
…が、すぐにまた合流に成功!
【現在】ほむら祭りの廃止と温泉観光地への変貌
過去のエンゴウが救われた後、村長は「今まで以上に炎の神を崇めていく」と誓いました。
…が、現在のエンゴウは全く異なる姿を見せていました。


なんと現在では炎の神への信仰心は完全に廃れており、ほむら祭りも長年行われていない様子。
その代わり、村の中央の井戸から温泉が湧き出すようになり、村はそれを名物とする観光地へと変貌しています。



現在の村長は村おこしに躍起になり、温泉だけでなく火山を見世物にできないかと検討しているほど火山信仰が薄れています。
| 施設 | 場所 | 期間限定 | アイテム | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 町中 | 北西の子供 | ちいさなメダル | まんまるボタンと交換 | |
| 北西のツボ | まほうのせいすい | |||
| 南東のツボ | どくけし草 | |||
| 井戸 | タンス | ステテコパンツ | ||
| 村長の家 | 1F・タル | 7G | ||
| 2F・タンス | ただの布きれ | |||
| 南東の民家 | ツボ | どくけし草 | ||
| 宿屋 | 外観の看板 | まんまるボタン | 現在のパミラの占い後 |


ちいさなメダルは「まんまるボタン」と交換になります。
ユバール民族と出会うまで交換せず「まんまるボタン」を保持していると、両立することが可能です。
アイテムコンプリートする際のテクニック!
| 場所 | 期間限定 | アイテム | 備考 |
|---|---|---|---|
| 2F内側北東・宝箱 | やくそう | ||
| 2F内側北西・宝箱 | 80G | ||
| 2F(南東)から外に出た先の宝箱 | 350G | ||
| 3F内側南西・宝箱 | どくけし草 | ||
| 60G | |||
| B1F | ふしぎな石版緑 |
【現在】失われた薬師の技術
現在のエンゴウにも占い師のパミラがいますが、この人物は過去のパミラとは別人です。


現在のパミラは占いの腕は衰えていませんが、長い年月の中で、過去のパミラが持っていた薬師としての技術は失われてしまっています。
その影響か、現在のパミラは、占いに5ゴールドを要求するという少々みみっちい一面を見せます。
しかし、彼女の占いで見つけられる「まんまるボタン」を村の子供に届けてあげると、お礼に「ちいさなメダル」が手に入るという意外に重要な隠し要素も存在します。
【過去】時の流れが生んだ村人たちの冷たい反応
エンゴウ地方は、他の大陸とは異なり、物語の進行に合わせて過去の時間が経過するという特徴があります。
グリンフレーク編で「パミラのひやく」を求めて数年後に再訪した際には、村人たちは主人公たちを歓迎してくれます。
主人公たちが最初に訪れてから2、3年が経っているようで、村人夫婦の間に子供が生まれていました。
…が、さらにストーリーが進んだコスタール編で「聖なる種火」を取りに十数年後の世界を訪れた際には、村人たちの態度は一変します。
彼らは主人公たちを見ても「あの人達もいい年のはず」「どこかで見たような」と言って、以前のような友好的な反応は示しません。
コスタール編になると、村人からは「炎の神を信仰する必要はないかも」など、信仰心の薄れを窺わせる発言も聞かれるようになり、時の流れが伝統や人々の記憶を薄れさせる様子が描かれています。
しかし、そんな中でも村長とパミラだけは、主人公のことを覚えてくれています。
まとめ:信仰と伝統の変遷
エンゴウ編は、PS版『ドラクエ7』の冒険の序盤で、「信仰と伝統が時の流れによってどう変質していくか」「メラギララフレムフレアー!」「時間制限」といった独特な要素が組み合わさることで、プレイヤーに強い印象を残します。
特に、過去の村長が「今以上に炎の神をあがめていく」と誓ったにもかかわらず、現在では信仰が廃れ、火山が観光の道具として見世物にされようとしている姿は、プレイヤーに複雑な感情を抱かせます。
マリベルのように「面倒なお祭りがなくなって良かった」と新しい時代を肯定する考えもあれば、過去を重視するプレイヤーには寂しさが残るでしょう。
エンゴウ編の教訓は、「時代は移り変わるもの。古い時代の人間は、新しい時代を見守りましょう」という点に集約されるのかもしれません。
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