『ドラゴンクエストVII』は、ナンバリング作品の中でも屈指の重く暗いストーリーを繰り広げることで知られていますが、その作品の方向性を決定づけたのが、主人公たちが故郷のエスタード島を離れて最初に訪れる石版世界「ウッドパルナ地方」です。
エスタード島での約1時間の謎解きやおつかいを終え、プレイヤーが「ようやくドラクエ7の冒険が始まったぞ!」とワクワクドキドキするはずのタイミングで待ち受けるのは、シリーズ史上類を見ないほどの鬱展開です。
ウッドパルナでは、悲惨な音楽が流れ、日の差さない世界が広がり、絶望に打ちひしがれる村人たちが、魔物の命令に従って自ら村を破壊しているという最悪で異様な光景が展開されます。
絶望の村とマチルダ

石板を揃えた主人公たちは、台座に最後の石板をはめ込みました。
すると台座の石板が光を発して、一行は謎の森へ飛ばされます。
その森は、過去のウッドパルナでした。
魔物との遭遇

森を少し進むと、エスタード島には生息しない魔物「スライム(3匹)」との最初の戦闘が発生しました。
このスライムは戦闘チュートリアルも兼ねているためか、通常スライムとはすこし能力が異なります。
クルエイチゲーム開始から約1時間、やっとスライムに出会えました…
長すぎぃ!!!


本物の魔物を見て、実際に戦ったことで妙な興奮を覚えたキーファ。
冷静さを欠き、不安な様子を見せるものの口調は相変わらず強いマリベル。
個性が出始めましたね!
女戦士マチルダ
戦闘後、さらに進むと墓に雑草を植えていた女性に遭遇しました。
どうやらこの島は花が育たない(種が無い?)ようで、マリベルから花の種を貰うと喜んで墓の周囲に種蒔き。
種のお礼に村へ案内してくれるということで、女戦士マチルダが一時的に仲間に加わりました。


マチルダは墓に対して「死んだ者」という表現をしています。
何も間違ってはないのですが、マリベルがこの表現に引っかかって復唱しています。
エスタード島でも人は死ぬとは思いますが、どこかよそよそしさがある表現に疑問を持ったのでしょう。
エスタード島と違って、「魔物により死ぬ可能性がある世界」という印象付けでしょうか?
実は墓の1つはマチルダの兄の墓であるという説もありますが、真相は不明です。
レベル上げ
ここで、レベル1の主人公たちでは周辺の敵を倒すのに一苦労します。
そこで、マチルダが同行してくれる間にレベル上げをしておきます。
3人全員がレベル5になるまで上げられると安心です。
私は最低限として、主人公がレベル3でホイミを覚えるまでレベル上げしました。



最序盤は、マリベルに薬草を使わせるか、主人公がホイミを使って回復役になりますね。
村の悲劇とパルナの裏切り


村に入ると、マチルダはすぐに姿を消してしまいました。
一言も無くいなくなるとは、ずいぶん冷たいですね…


村の光景は異様で、女性がおらず、男たちが魔物の命令に従って自ら村の建物を破壊している状況でした。
村の奥の民家では、負傷した戦士ハンクが寝込んでいました。
その息子パトリックからマチルダへの伝言を受けたので、協力してあげることにします。
パルナはかつて村を魔物から救うため戦いに出ましたが、村人は恐怖心?で後から助けに行かず、結果パルナは戦死したようです。
ウッドパルナという村の名前は、その罪滅ぼしと戒めのために改名されたもののようです。
| 場所 | 期間限定 | アイテム | 備考 |
|---|---|---|---|
| 宿屋・カウンター内のタンス | 布の服 | ||
| 真ん中の民家・ツボ | 12G |
カラーストーン採掘場とお使いの旅
ハンクの傷を癒すために、パトリックの依頼は「緑色の宝玉を取ってくるようマチルダに依頼」すること。
マチルダを探しつつ、ワンチャン自分で宝玉を見つけられそうなので、カラーストーン採掘場へ向かいました。
- マチルダにスルーされる
-


採掘場に入ってすぐに、マチルダを見つけることが出来ました。
・・が、パトリックが緑色の宝玉を探していることを伝えてもマチルダはスルー。
仕方がないので主人公たちで探しに行くことに… - 採掘場の謎解き
-


採掘場は洞窟のような迷路構成。
赤・青・黄色の岩は、同色の岩2つをくっ付けると消えるというパズルになっています。 - 宝玉の回収
-


最下層で緑色の岩を見つけましたが、大きすぎて持ち帰れません…
そこでなぜかマチルダが追ってきて、緑色の宝玉の破片を作ってくれました。

木の人形も併せて貰えます。
アイテムコンプを目指す場合、最後にパトリックに木の人形をプレゼントしない!
| 場所 | 期間限定 | アイテム | 備考 |
|---|---|---|---|
| 採掘場の外・番小屋の横のタル | やくそう | ||
| 採掘場1F・通路西奥のタル | 40G | ||
| ちからのたね | |||
| 採掘場B6F | ★ | 緑色の宝玉 | 緑カラーストーンに近づく |
| ★ | 木の人形 | マチルダから渡される |
東の塔の決戦


緑色の宝玉を持ち帰りパトリックに渡すと、翌日ハンクが回復して仲間に加わりました。
主人公たちはハンクと共に、敵の本拠地である東の塔へ向かいます。
| 場所 | 期間限定 | アイテム | 備考 |
|---|---|---|---|
| 東の塔の外 | ★ | 不思議な石版緑 | ゴーレムが落とす |
| 1F・中央奥の宝箱 | ブロンズナイフ | ||
| 不思議な石版赤 | |||
| 2F・南西のツボ | やくそう | ||
| 20G | |||
| 3F・北東のツボ | 5G | ||
| 3F・北東の宝箱 | 皮のたて | ||
| 4F | ★ | まもりのたね | チョッキンガーが落とす |
| 5F・中央の宝箱 | まもりのたね | ||
| 80G |





宿屋で寝ていると、マリベルが弱気な発言をするところが妙なリアルさを出しますよね。
キツイ発言が多いマリベルですが、やっぱり勇者じゃなくて一般の女子なんですね…
東の塔の構造
ウッドパルナの地に根付いた悪しき力の根源は、東の岩山を北から超えた先にある魔物のいる塔のようです。
東の塔に行って、その根源を退治することになりました。
- 塔への侵入経路
-
東の塔は入口が2つあります。
1階の入り口からは奥まで進めないため、上の方にあるもう1つの入口から入る必要があります。 - 重要なアイテム
-
1階の宝箱には、ゲーム進行に必須となる「不思議な石板赤」が入っているため、必ず回収しましょう!
- ゴーレム
-


ドラクエではナンバリング1~11のうち、4「導かれし者たち」と6「幻の大地」以外に登場。
派生作品にも多数登場するドラクエを代表するメジャーキャラクターです。本作での実質最初のボスモンスターで、塔の入り口を守っています。
攻撃力は高めですが、呪文や特殊行動が一切なく、通常攻撃のみなので倒しやすい相手です。 - チョッキンガー
-


マチルダは攻撃してこないので、東の塔の実質的なボスに当たります。
ホイミを使って回復してくるうえ、攻撃力やMPも高め。
さらに大防御を使って攻撃を無効化してくるので長期戦になりがちです。次戦のマチルダは攻撃してこないので、チョッキンガー戦でMPや薬草を使い切ってOK!
マチルダの正体と悲劇のボス戦


塔の最奥で、魔物の親玉として現れたのは、マチルダでした。
マチルダは、村人に裏切られて死んだ英雄パルナの妹であり、村人への復讐心から魔物に変貌したようです。
- 戦闘の特徴
-
マチルダは戦う意思がないため、一切攻撃せずひたすら防御を繰り返します。
チョッキンガー戦で全力を出して良い理由です。 - 葛藤の会話
-
ドラクエ7で初登場した会話システム。
戦闘中に仲間に話しかけると、葛藤台詞が聞けます。マリベル「……どういうこと? なんなのよ これは……。」
キーファ「…アルス! い…いいのか!? 本当に マチルダさんと 戦うのか!?」 - 結末分岐
-
ボス戦では珍しい、結末分岐が存在します。
(主人公がハンクを止めるか否か)

どういう選択をしても、マチルダ死亡エンドというのは変わりません。

クルエイチ

ネット情報で、3DS版だと木の人形を道具として使う選択もあるらしい…
知らなかった…
事件解決


マチルダを倒すと、島には日の光が戻ってきて、村に女子供が帰ってきていました。
しかし、やはり心にモヤモヤが残り、スッキリした気分にはなりません…
これで解決したと言って良いのか…これが本当にドラクエなのか…
パトリックはまだ子供ということもあって、真実を伝えるには早すぎるようです。
時が経ったらマチルダの本性を伝えることにして、今はそっとしておきます。
森に咲いた花


マチルダは死の間際、マリベルに貰った花の種について感謝を伝え、最初に出会った森へ向かうよう言い残しました。
その言葉に従って西の森へ行くと、種を埋めた墓の周りに色とりどりの花が咲いているのを目にします。
この森の奥にあるワープ地点から、元の世界に戻れました。



アイテムコンプを目指す場合、最後にパトリックに木の人形をプレゼントしない!
新しい島
元の世界であるエスタード島へ戻ると、新しい島が出現して大騒ぎ状態。
まずは自宅に戻って母のマーレから、父・ボルカノが新しい島について王様に呼ばれた話を聞きます。
その後、グランエスタード城に行ってみると封鎖中…
この時マリベル宅に行くと、2階でマリベルが寝ています。
叩き起こすとマリベルはどこかへ行ってしまいます。
ストーリー上の必須イベントではないですが、期間限定のイベントなので見ておくとお得!?
キーファを探して崖っぷち爺さんのところへ行くと、船に乗ることを提案されます。
この時、ホンダラの家に寄って「すごい聖水」を貰っておくと後で楽ですね。


フィッシュベルに戻って西にある岬の洞窟へ入ってみると、マリベルと合流しました。
主人公とキーファがこっそり修理していた船で、新しい島へ向かうと現代のウッドパルナがありました。
現代のウッドパルナ:忘れ去られた英雄
村の中央には、過去の宿屋があった場所に、村を救った英雄ハンクの名前をとった「ハンクの塔」が建っていました。
ハンクの名が残る一方、時の流れは残酷で、悲しいことに「ウッドパルナ」という村名の本来の由来だった英雄パルナのことは、長い年月のうちに完全に忘れ去られていました。


ウッドパルナの北西部にある民家のテーブルで不思議な石板を発見。
家の住人の婆さんに聞くと、貰って良いが村の東部の爺さんに許可を取れとのこと。
そこで爺さんに話しかけると、カラーストーン採掘場の話を聞けました。
爺さんから話を聞くことで現代の採掘場に入れます
現代のカラーストーン採掘場では、過去とはパズルの内容が変わっていて謎解きがやや難しめに。
最下階で別の不思議な石板を見つけました。
| 施設 | 場所 | 期間限定 | アイテム | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 宿屋 | 横のタル | すばやさのたね | ||
| 北西の納屋 | 横のツボ | 25G | ||
| 南西の民家 | 奥の部屋のテーブル | ふしぎな石版緑 | ||
| 中央の民家 | タンス | 皮のぼうし | ||
| 教会 | 西の部屋・ツボ | やくそう | ||
| ハンクの塔 | 3F・ツボ | どくけし草 |
| 場所 | 期間限定 | アイテム | 備考 |
|---|---|---|---|
| 外・番小屋横のタル | 13G | ||
| 外・中央のタル | どくけし草 | ||
| 1F | ふしぎなきのみ | ||
| B7F | ふしぎな石版赤 |
グランエスタードの地下
どうやら自分たちが島を復活させたようなので、グランエスタードに戻って王様に報告しましょう。
グランエスタード城は封鎖されていましたが、城門左手前の兵士に話すと城へ通してもらえました。


玉座には入れませんが、地下へ続く道へ行くと崖っぷち爺さんが兵士と揉めていました。
キーファ王子の知り合いということで通行を許可されると、その奥では別の爺さんが!
そこでイカダを使って地下室へ行く許可を貰えました。


イカダを使って行ける場所は大きく2ヶ所。
兵士が架空の島と思われていた島の描かれた地図を取り出して飾っているところと、謎の地下室です。


謎の地下室では、一見何もないように見えますが、視点をグルグル回転させていると本棚の後ろに不自然な穴が見えます。
実は本棚を動かせるのです!これを動かすと石板が見つかりました。
| 場所 | 期間限定 | アイテム | 備考 |
|---|---|---|---|
| ツボ(イカダに乗って行く) | すばやさのたね | ||
| 隠し部屋・宝箱 | ふしぎな石版赤 |
まとめ:ウッドパルナの残酷なテーマ
- 「最悪さ」に匹敵する重い導入
-
ウッドパルナの物語は、無抵抗な相手を倒さざるを得ないという最悪さを持っています。
冒険開始直後の少年たちに、村人の裏切りによって生まれた悲劇の業を背負わせるという、ドラクエ7の「攻めすぎている」シナリオの象徴です。 - ウッドパルナから学ぶ「約束の重さ」
-
英雄パルナを見殺しにし、妹マチルダを魔物化させた原因は、村人が魔物との戦闘の援軍に行く約束を破ったことにあります。
現代では、パルナの名前が忘れ去られ、ハンクの偉業だけが残ったという結末は、時の流れによる記憶の上書きという、DQ7の根底にある切ないテーマを強く印象づけます。
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